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Mission: Impossible – The Final Reckoning

いや、ありがとうございました。約30年の長きに渡り世界のために走り続けたイーサン・ハントの物語に一区切りがついた。その生き様を映画館のスクリーン、ひいてはIMAXで鑑賞できたことに感謝しています。 以下、本編のネタバレを含みます。執筆時点では劇場パンフレットを読んでいません。色々認識の違いがあるかもしれません。そういう状態での感想文です。 前作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング」とあわせて2部作として製作され、「デッドレコニング」から続く物語が展開。前作のラストで世界の命運を握る鍵を手にしたイーサン・ハントと、その鍵によって導かれていくイーサンの運命が描かれる。また、これまでほとんど語られてこなかったイーサンの過去などが明かされる。シリーズおなじみとなったトム・クルーズ本人によるスタントシーンも健在で、今作では飛び回る小型プロペラ機にしがみつく空中スタントなどが見どころとなる。 出典:映画.com 前作デッド・レコニングでは、立ちはだかる謎の敵ガブリエルから無事鍵を取り戻したイーサンとベンジーが次の作戦に移るためその場を離れるところで終わりました。 今回はいったいどのタイミングから始まるんだろうかと思ったら、どうやらそこからしばらく時間が経った模様。イーサン、ベンジー、ルーサーが久々らしい再会を果たし「あれから色々あったんだな」と思わせます。 ルーサー!!! ここでびっくりしたのが、なんかルーサーが急に(急だと思うんだけど……)病気を患い余命幾許もないみたいな状況になっていたことです。いや! マジで? ルーサー! いくら予告編のモノローグでちらつかせていたとはいえ、死なないでくれ〜〜〜〜!!! しかしイーサンを憎むガブリエルの「イーサンにとっての大切な人を奪う」という強い意志と「エンティティを食い止めるシステムを作れるのはルーサーだけ」という事実により、最悪の方面へとシナリオは進んでいきます。 ガブリエルに嵌められ、核爆弾とともに閉じ込められるルーサー。解除しなければ街ごと吹き飛ぶほどの被害が出る。ルーサーの腕を持ってすれば被害を最小限に食い止めることはできるが、ルーサーが助かることはできない。 なんとかルーサーを助けたいイーサンを前に、ルーサーはイーサンに自分のやるべきことをやるよう諭します。涙を飲んでその場を離れるイーサン。悲しいなあ……。 ルーサーの退場後、イーサンは以前に病床のルーサーと交わした会話を思い出します。 I have no regrets neither should you. 字幕ではたしか「俺は後悔しない 君もそうなれ」的に表現されていたかと思います。イーサンはその思いを胸にエンティティ打倒をあらためて心に誓うのですが…… このシーンというかルーサーのセリフ、予告編でも取り上げられていたのでいったいどういう状況で発せられるのかめちゃくちゃ気になっていました。本編を見た感想としては「意外」でしたね。 ルーサーの生き方やイーサンとルーサーの関係ってそれこそ初回作からずっと積み上げてきたものがあって、もう何を言ってもこちらも「わかる」ものではあるので、それを殊更に語り直す必要って確かにないんですけど。自分は予告編を見てもっと具体的なシーンを想像していたんですよね。「この問題を解決するのには困難があるけど、自分や仲間を信じて正しいと思うことをやる、そのことに後悔はない」みたいな、もっと具体的な文脈(総決算としての病床での吐露ではなく)の中で語られるのかな? と思っていたので、いやまあ「見たいと思ったものが見れなかった」ヒステリーにはなってしまうし、あれで十分なのだろうとは思うのですが。その後もモノローグで色々語ってくれるし。でも正直ルーサーを退場させる必要性がよくわからなかったです。個人的には。 ベンジーがめちゃくちゃ良かった 対してベンジーにはものすごく物語が用意されていたのでそれがとても良かったな〜! と思いました。ベンジーは3での初登場以来、内勤エンジニアからフィールドエージェントへと著しい成長を遂げたキャラクターでもあり(好き好きはあれど)最も観客の心を掴んできたキャラクターだと思います。あのベンジーが今やイーサンハントの「友達」として肩を並べるようになったのみならず、イーサンから「自分の代わりに」とチームリーダーを任されるほどの存在になりました。すごいよ! ベンジー…… 今作ではイーサンとベンジーの完璧な「阿吽の呼吸」が描かれていて良かったです。このあたりはデッド・レコニングでもかなり丁寧に描かれていたと思うのですが、この二人の信頼関係の総仕上げとしてファイナル・レコニングは最高だったと思います。 ダンローの存在感 今作は1でアラスカ送りとなったCIA職員・ウィリアム・ダンローが長い時を経て再登場を果たします。ダンロー!! 元気そうで良かった! アラスカの地で愛する人にも出会えたとのことで何よりです。しかしそれ以上にロルフ・サクソンの演技力が凄くてですね……とても1ぶりとは思えない馴染み方、見えなかっただけで確かにこの世界にずっと存在し続けていたことを知らしめてくる存在感でした。1で起きたことについて、そこから今日に至るまでの人生、ダンローが何を思いどうやって生きてきたか。そう言うところに対するロルフ・サクソンの理解と表現力ですよね。それが素晴らしくてですね〜〜〜良かったです。泣きそうだった。 ブリッグスの出自設定必要だったのか? ここからは少しアレな話題になってしまうのですが、前作から登場したCIAの「すぐ銃ぶっ放すマン」ことジャスパー・ブリッグスくん。そのファミリーネームからドラマ「スパイ大作戦」の初代リーダーことダン・ブリッグスの親族か何かだと思われていましたが、ここにきて実はジム・フェルプスの息子であることが判明。しかも本名もブリッグスではなくてジム・フェルプスと親父と同名とのこと。う、ウソだろ〜〜!? 見ている側に突如として要らん衝撃を与えてきたなどの大活躍がありました。 まあ確かにデッド・レコニングでこのくだりは伏線が張られていたのですが。そんなわけでなんやかんやイーサンのことを恨んでいるみたいなことを言うシーン(雑すぎ)が披露されるのですが、ブリッグスがこの問題に向き合うシーンはそれ以外に特になく、この因縁が最終的にどうなったのかと言うと世界を救ったイーサンに感銘を受け(※印象です)ブリッグスは黙って手を差し出します。二人は握手を交わし和解。 いやまあ、良かったねって感じではあるんですが、ここに至るまでのブリッグスの感情の変化とかが特に描かれないので「イーサンのことを勝手に恨んで勝手に許して勝手に自分の感情を解決した人」にしか見えず、マジでこのジムの息子設定なんだったのかよくわかりません。 カリスマヴィラン(概念) これ個人的に見ていて「ガブリエル役:イーサイ・モラレス」っていうか「カリスマヴィラン(概念)役のガブリエルくん」という印象が先に来すぎており、ガブリエルって結局何者だったんだろ……という気持ちで取り残されてはいます。イーサイ・モラレスのオーラと演技力でガブリエルの謎めいたカリスマ性みたいなのはものすごく伝わってきたのですが、物語がその内訳を説明しないから最後まで「謎めいたカリスマ(面白)ヴィラン」で終わっていったのが心残りです。 アクションありきの世界 今回もデッド・レコニングやそれ以前の過去作同様、トムが体を張っていてこれは本当に物凄いことです。ましてや還暦すぎてやれることではない。トム・クルーズだからこそできる、トム・クルーズにしかできないこと。我々は常にその行いに圧倒され、腰を抜かし続けていられるありがたさ。「観客にとっての最高の映画体験」を常に追い求め続けるトム・クルーズという逸材、本当にこのレベルの人間、地球が滅亡してもう一回やり直しても出てこないんじゃないかと思っています。 しかし「体を張る」ということ、それが「映画」という複合要素の集合体の中でどれだけ真価を発揮できるのかと言ったら、そういう身体性以外の部分もやはり重要になってくるのではないのかと思っています。それで言うとファイナル・レコニングは全体の中でアクションシーンだけが良くも悪くも浮き上がって見え、それ以外の要素が十分ではないように思いました。 でもこれほんとコロナ禍とかストライキとかロケ地の都合とかキャストの予定とか色んな状況が絡んできて、撮影が止まっている間に「変化」せざるを得なかったことはすごく大きかったんだろうなと思って、それだけに惜しいな〜〜〜という気持ちです。 このファイナル・レコニングを製作陣がどのように評価しているにせよ、一観客として自分が思ったのは「トム・クルーズとクリストファー・マッカリーの二人三脚ってめちゃくちゃ危ういバランスの上で成り立ってたんだな」ということでした。どっちに偏ってもおそらくうまくいかないのかな〜というか。 アクションを前面に出すのは最重要事項として、じゃあマッカリー監督の考える「物語」としての及第点は今回どこにあったのか? デッド・レコニングでもヘイロージャンプありきの制作だったわけですが、ちゃんとここでは物語が機能してアクションにも説得性があったと思います。ファイナルレコニングのアクションからは、そうしたものがよくわかりませんでした。 何度も言うのですがトムのアクションは本当に素晴らしくて、私は割と見ながら「これもうジャッキー(チェン)だな」とか思っていた(ベスト・キッド新作の予告編も流れたし)んですが、それくらい自分自身が映画の「肉体」になっているわけですよ。 そこにエンタメはあるんです、確かに。 でもミッション・インポッシブルはそれだけでいいのか? いやそれだけでもいいんですが、デッド・レコニングから続いてきた「AIという敵とイーサン・ハントの人生と選択」という重いテーマが今ひとつ「頭カラッポで楽しめる映画」方面にも振り切らせてくれない。このバランスをどう取るのかが今回はとても難しかっただろうなと、そういうのは感じました。 アクションは派手だが映像はそうでもない これ、なんですかね〜〜〜自分は撮影監督のフレイザー・タガートの撮ったものをたくさん知っているわけではないのですが、この人もまたマッカリー監督の「物語」が万全の状態であればこそ一緒に真価を発揮できるタイプの絵を持ってる人なんじゃないかなと、それはなんか思いました。 ミッションのシリーズってこれまで色んな監督が自分の強烈な個性で撮ってきて、撮影もそれなりに絵面が強いと言うかぱっと見の個性がある人が撮ってきたと思うんですけど、多分マッカリー監督とフレイザー・タガートのコンビってそうじゃないと思う(すげ〜フワッとしてる感想)んですよね。それはキャラクターの内面だったりリアリティであったり、ミッションにおいてはある意味「地に足がついている」描き方をするのに長けている人々だという印象を受けたので、やっぱりその意味で物語がついてこないとアクション自体が派手でもなんか絵面が平坦に感じてしまい…… もちろん見ていて「わかりにくいな」などのストレスを感じることは全くなかったので、なんというか「ちゃんとしてた」とは思います。すごい真面目な絵ですよね。でもそれがまたアクションとうまく噛み合ってない感じがしました。一歩間違うと「トム・クルーズが頑張っているドキュメンタリー」になってしまうスレスレですよね。なんでそういう面が出てしまうのかというと、たぶん物語としてどこにメリハリを持って来ればいいのか、苦心したんじゃないかなと……もうこれ映画を見ただけの人間が勝手な思い込みで書いてますから、本当のところは全くわかりませんが……。 色彩設計の素晴らしさと潜水艦のスリル 色がね! やっぱり今回もめちゃくちゃ綺麗でしたね。特に海中の青とランプの赤、深海の寒々しさと沈んだ潜水艦の沈黙(謎ポエムになってきたな?)イーサンが潜水艦に辿り着いて入るまでの全景、こんなんもう神話だよっていう感動がありましたね。 艦内では水中での単独行動というシーンで会話もありませんが、緊迫感があって良かったです。イーサンが単独水の中で頑張るっていうのはローグ・ネイションでもやりましたが、やっぱりうまいですね。なんですかね〜このイーサンハントと水流があればそれだけでドラマにしてしまう技量…… でもパンツ一枚の姿でアラスカの海中で心停止するシーンは予告編を見て「さすがに精神世界の話だろう」と思っていたのですが、どうにも現実だったのでそれはとてもびっくりしました。なんで生きてるの?(答え:イーサン・ハントだから) あと潜水艦といえばオハイオの乗組員の皆さんはめちゃくちゃいいキャラで良かったです。出番はそれほど多くはなかったけれどこの短時間で強い印象を残すキャラ作り、さすがとしか言いようがない。 続編、スピンオフ、まだまだやってくれよな ともあれイーサン・ハントも無事生きていることだし、デッド・レコニングからの新キャラの活躍もまだまだ見たいぞ! と思わせてくれる内容だったので、ぜひ遠からずまたどんな形でも、ミッションの世界を続けていってほしいです。いや〜でも終わったんだね、ついに……。 すごい色々書いたけどやっぱりこれだけは言いたい! ありがとうトム! ...

May 27, 2025

GODLAND

ゴッドランドを見ました。書いとかないと忘れるので取り急ぎ観たメモを! デンマークの若き牧師ルーカスは、植民地アイスランドの辺境の村に教会を建てるため布教の旅に出る。アイスランドの浜辺から馬に乗って遥か遠い目的地を目指すが、その道程は想像を絶する厳しさだった。デンマークを嫌うガイドの老人ラグナルと対立する中、思わぬアクシデントに見舞われたルーカスは狂気の淵へと追い込まれ、瀕死の状態でようやく村にたどり着くが……。 出典:映画.com すごい狂気に満ちていて面白かったです。最初から全部失敗していてよかった。「失敗していて」というのは、まずこの主人公のデンマーク人牧師がアイスランドの地で色々苦難に遭うんですけど、その苦しみの原因がわりと全面的に自分の所業のせいなのと「アイスランドにキリスト教の教会を建てる」とかいうものの、ひたすら見せられるアイスランドの雄大にして厳しい自然の風景には「ここ既に色んな神々がいるじゃねーか」みたいな、人智では及びもつかないような圧倒的な「なにか」の気配が満ちていてこう、見ている側としては結構はなから色んなことを諦めながら見ていました。なんかね「ビョークを生み出した土地だぞ」みたいなところに暗黙の了解を見出す類の人間には特に通じると思っているんですけどどうですか(聞くな) まあだからといって教会は建つのでそこは失敗しないんですが、それで楽しく終われないのがこの映画のいいところでした。言い出すときりがないので詳しくは各自でご鑑賞頂けるとさいわいです(羊の解体シーンが大丈夫な場合に限る)。 あとこの映画を見ていて思ったのは結構アピチャートポン・ウィーラセータクン作品っぽいというか、川とか滝とか海とか水がめちゃくちゃ出てくるのと、そういう自然と神話性みたいなところで「ブンミおじさんの森」を思い出したりしました。でもここの主人公は増水した川を見て「ただの水だ」と言ったり、とにかく色んな点でスタンスが違うんでしょうね……と思ったりもしました。良かったです。犬と子どもがいい塩梅に絵面を和らげてくれる、ビジュアルバランスの取れた作品でもありました。

March 1, 2025

Wallace & Gromit: Vengeance Most Fowl

これのためだけにわざわざNetflixに加入した一月です。タイトルはMurder Most FoulならぬVengeance Most Fowlということで大いなるニワトリの復讐とでも訳せばいいんでしょうか。ニワトリ!? 確かにこのシリーズ、過去にニワトリがいたような……おや、誰かが来たみたいですね…… あらすじ 発明家ウォレスと忠犬グルミットの暮らす家の中は、ウォレスの発明品でいっぱい。自動で朝の支度をしてくれる機械やお茶を淹れてくれる機械などに囲まれた暮らしはとても快適かと思いきや、絶妙に使い勝手が悪くグルミットが手動で調整しているという微妙なもの。しかしそんなことには露ほども気づいていないウォレスは自分の発明に自信満々。「技術は便利で素晴らしい」と言いますが、グルミットの頭を撫でてやるのにも機械を導入したことなどがグルミットの不興を買います。 しかし「グルミットとの生活をより良いものにしたい!」という気持ちに燃えるウォレスは、さらに色んなものを発明するという悲しいすれ違いが……。 二人の間にそんなすれ違いが起きる中、庭の手入れを手伝うロボットとして導入した「ノーボット」のプログラムが何者かによって操作され、良きお手伝いロボットは突如として冷酷無慈悲な極悪ロボットとなり大暴走を開始。町中が大混乱に陥り、ウォレスは逮捕される寸前まで陥ります。一方その頃二人に対する復讐に燃える赤いトサカは、動物園での奉仕活動に従事しながら着実に歩を進めていくのでした……。 最先端 vs アナログ 機械は便利でいいね〜っていうウォレスと、アナログも愛するグルミットの生活は対象的です。着替えから食事からあらゆる場面に技術を導入するウォレスと、紙の本を読みラジオで(ラジオがアナログかどうかはアレですが)音楽を聞くグルミット。今やお茶も機械が入れてくれるので、かつて愛用したティーポットが戸棚の上で埃をかぶっているのを悲しそうに見ているのがなんとも寂しい感じです。 機械やAIによって生活が便利で豊かになるのはいいけれど、なにか「便利さと引き換えに失ったもの」があるような。自分の手で地道に行うこと、そういうことにも意味があるんじゃないか。二人のスタイルの違いはそんな疑問を浮かび上がらせてきます。今や現実にもアナログ回帰は一種のトレンドのようになっていますが、ウォレスとグルミットで扱うテーマとしては確かにぴったりですね。 AIを駆使する復讐者、潜水艦、アナログ、あれ……? いや、あの〜〜〜〜〜これ全体的にめちゃくちゃ「ミッション・インポッシブル:デッドレコニングPART1」で見たやつなんですよね……。AIの暴走もまあそうですが、悪いノーボットがウォレスの声を真似てグルミットを誘き寄せるのとか声出して笑っちゃった。U.R.DONEをやるな。 それにペンギンの役どころは完全にガブリエルくんなので、もうガブリエルくんにしか見えません。M:Iファンとしては五月公開予定の最終章・ファイナルレコニングを冷や汗かきながら待っている状況なのですが、これガブリエルくんが出てきた途端に劇場で笑ってしまうかもしれない。そんなことで笑いたくないんだが……!? 不審に思いつつも後半中頃までは「ま、まあ、似たテーマだしね……」と自分に言い聞かせながら見ていたのですが、もう最後の最後は本当に全部100%デッドレコニングだったのでとにかくひたすら笑ってました。そこまでやるか?っていう……。「ウォレスとグルミット」を見ていて「デッドレコニングでやったやつだ!!(予習完璧)」はどう考えてもおかしいだろ。本当に何を考えてこの映画は制作されてしまった(取り返しのつかない事態扱い)んでしょうか……。 ブラボー・エコー・ワンワン(犬)を目撃しよう! とにかくグルミットがかっこよかったですね!数々のアクションに知略、まさにイーサン・ハントくんばりの活躍です。「ひつじのショーン」の牧場主さんもチラリと出演があったり、最後までずっと楽しい映画でした。なんにせよ新作!ありがたい〜〜!!

January 14, 2025

ブログをNetlifyに移行した

ブログをロリポップでの運用から移行し、Netlifyでのホスティングに変更しました。もともと最初からGitHub PagesかNetlifyで動かすつもりだったのですが、使うのが初めてすぎて何もかもうまくいかず、諦めてFTPで全てをアップロードするという暴挙に出た次第でした。 先日独自ドメインの契約更新のお知らせが届いたのを期に、このブログもぼちぼち費用をかけずに運用する方向にシフトさせていく頃合いかと思い、非常〜〜〜に重い腰をあげて移転作業を行いました。 ま〜今度もやっぱりうまくできませんでしたね!思えば最も最初に導入したHugoだったので、おそらく当初からなにか自分の作業でうまくないことが起きていたんだと思います。その後に導入した他のブログは問題ないのに、このブログだけ一生デプロイに失敗していたので……。 改めておかしな点を色々修正していった結果homeInfoParams(トップページの紹介文部分)がどうやっても表示されず。ない知恵を絞っても解決策を見つけ出すことができなかったため、このブログは諦めて新規で1から作り直しました。でもまあこういう時マークダウンで管理していると記事もすぐに移し替えられるから便利ですね。最初からそうすればよかった。 楽しくて便利なサービスがたくさんある昨今、わざわざ「自分のブログ」に拘る理由も(今の自分の気持ちとしては)そんなにないのかなと思わなくもないのですが、SNS的な場所と違って自分の書いたものしかないところというのもホッとするんですよね。広告の表示有無も自分で選べるしね。書く場所も「ここだけ!」と絞ることなく、気が向いた時に好きなところを使うのが自分に合っているとも思うので、そんな感じでこのブログは引き続き細々と運営していきます。

January 10, 2025

配信で見たベスト10・2024

これ2024年内にやれなかったのだいぶ「あーあ」って感じなんですけど(?)とりあえずまとめておきます。どれも面白い・素敵な作品なので「今年は家でなに見よっかな〜」という方の参考になれば幸いです。 ①名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 (2023) モナミ〜!の笑顔が最も似合わないポワロことケネスポワロ三作の中では今の所一番好きな作品。ちょっと怖くてちょっと寂しい。ケネスポワロの絵面はこういうホラー味ある作品が似合うんじゃないか。あとりんごの入ったバケツの中にポワロが顔を突っ込むのはいくらなんでも唐突過ぎて笑った。 ②Big Take (2024) 切れ味抜群。面白いショート作品に勝るものはこの世にないのよ。 ③Saigon Kiss (2024) Saigon Kiss (2024) | MUBI こちらもショート映画。偶然の出会いと束の間の交流。「このあと飲みに行かない?」って言ったのに会えなかったのほんと良かった。この二人ってまた会えたのかな。二人でバイク修理に出してたもんな。 ④ブレット・トレイン(2022) ブラピが大騒ぎしていて良かった。ザ・ハンテッド(1995)とかいうジャパニーズ・トンチキ・オリエント急行(新幹線)を思い出す作品だった。勢いがあり過ぎていつの間にか終わっていた。なんかよくわからないがめちゃくちゃ元気出た。 ...

January 10, 2025

The Great Wall

トンチキ映画を勧められてすぐに見てしまうほどには暑いなあと思う今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。私は最近映画「グレートウォール」を見てだいぶ面白かったので、ここに感想を記録しておきたいと思います。 「HERO」「LOVERS」などの武侠映画から「初恋のきた道」「単騎、千里を走る。」といったヒューマンドラマまで幅広い作品を手がけ、2008年の北京オリンピックで開幕式の演出も担当した中国を代表する巨匠チャン・イーモウが、「ジェイソン・ボーン」シリーズで知られるハリウッドスターのマット・デイモンを主演に迎え、万里の長城を舞台に繰り広げられる壮絶な戦いを描いた中国・アメリカ合作のアクション大作。金と名声のためだけに強大な武器を求めて世界を旅し、万里の長城へとたどり着いた、デイモン扮する傭兵ウィリアムが、60年に一度現れる圧倒的な敵を前に団結して戦う仲間と出会い、その中で戦う理由を見出していく。長城を守る司令官役でジン・ティエン、長城に潜む謎めいた男でウィレム・デフォーらが共演。 引用元:映画.com これ先日何かのはずみで私が「『ボーン・アイデンティティ』に途中で挫折した」という話をしたら「マット・デイモンといえば……」みたいな流れで教えてもらった映画です。 マット・デイモン、自分が制作に入っている「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の主演を蹴ってまで出たのに大コケしたとかいうエピソードもそれはそれで「マットデイモンってそういうとこあるよな」って感じでめちゃくちゃ笑うのですが、あらすじを見て「白人救世主っぽくて胡散臭い」という印象を抱いた私に対し、紹介してくださった方が「そういうものを批評するレベルに至ってない、とにかく要するにモンスター映画」ということを仰るのでそれはもう「見るしかないだろ」となり、視聴に至った次第です(長い!!) マット・デイモン、『グレートウォール』が失敗することを悟っていた ─「大惨事になると思った」- THE RIVER 話の内容は「六十年に一度襲来しては人々を襲う『饕餮』という怪物に対抗するため、万里の長城を砦に迎え討つ軍隊「禁軍」と、彼らに協力し共に戦う弓の名手で盗賊のマットデイモンが頑張る話(ペドロパスカルとウィレムデフォーも出るよ)」という感じです。 中国にある「黒色火薬」という一攫千金の種を狙って流浪していたマットデイモンとペドロパスカルが禁軍に捕まり、そこで出会ったウィレムデフォーとともに脱出を画策。しかし饕餮という脅威に対抗すべく組織された禁軍の戦闘力、「私利私欲のためではない、大義のために戦う」という隊長リン(ジン・ティエン)の言葉に心動かされたマットデ……ウィリアムは、彼らと共に饕餮に立ち向かうことを決意します。 衣装が衣装すぎる 禁軍が四部隊に分かれており、部隊ごとに甲冑というか軍服のカラーが違うのですが、これが原色キラキラのテカテカで「THE・衣装!!!」感が凄すぎてさすがに違和感がありました。ファンタジーや時代劇などで衣装が汚れていない・くたびれていない(=新品すぎる)などで酷評されることはままあるわけですが、ここの衣装の煌めき具合は「新品すぎる」とかいう次元を超えておりある意味潔さはありました。まあ「悪目立ち」はしているんですが…… 効率の悪い最強部隊 禁軍には女性だけで構成された「鶴軍」なる部隊が存在するのですが、これが両手に槍を持って高台からバンジージャンプをし、下から万里の壁伝いに登ってこようとする饕餮を仕留めるという技で戦う集団。しかし凶暴なモンスターであるところの饕餮が長槍を二本刺された程度で倒れるわけもなく、魚の餌よろしく敵の只中に飛び込んでいくために兵士たちも次々食べられてしまいます。見ていて何も楽しくない絵面なのですごいです。 後半、とある実験をするために饕餮生捕り計画が実行されるのですが、饕餮を眠らせて捕えるため仕掛ける槍に強力な眠り薬を塗りつけるシーンが出てきます。その薬を軍師ワン(アンディ・ラウ)が鉢で練り、そこからお椀に一杯ずつ兵士に渡すのですが、それがなんかごはんの配給みたいで「こんなにちんたらしていていいのかな……」と人ごとながら心配になったりしていました。 なんか映画の作り的にもっと派手なアクションとかがあってもいいと思うのですが、あんまりそういう点で印象に残っている部分がないんですよね。禁軍の戦闘スタイルは全体的に個性的ではあったのですがいかんせん全体の見せ場があまりない。建物の隙間から大きいハサミが出てきて壁を登ってくる饕餮をバツンバツン斬っていくのはちょっと面白かったです。 ウィレムデフォーの無駄遣い いやまあ無駄遣いは言い過ぎかもしれませんが、長年捕えられていてウィリアムたちが来たのをきっかけにとうとう脱出成功したものの、黒色火薬を携え一緒に脱出したウィリアムの友達ペドロパスカル(役名忘れた)を裏切った結果、黒色火薬を盗賊に奪われ爆発して一人退場って流れ、もっとどうにかできなかったんだろうか……「強欲西洋人の末路はこうだぞ」みたいな、そういう意味だったんだろうか??? 圧倒的物量で見せてくる画面力の高さ 人間の数もまあそうなんですが饕餮の大群があまりに大群すぎて「こんなん絶対勝てるわけね〜〜」みたいな絶望感を与えてくれるのでそこがとても良かったです。他作品でもそうですが「出すときは徹底的に(量を)出す」チャン・イーモウ映画の画面力はすごい。今更ですがチャン・イーモウ映画は画面が本当に美しいんですよね。この映画も色彩の鮮やかさとか絵面のダイナミックさとか、そういった点がやっぱりすごいです。 大義か〜 これは個人的な感情にはなるのですが「大義」とか言われるとへえ〜ってなってしまうタイプの人間なので、そのへんのことはよくわかりませんでした。同じチャン・イーモウの「英雄」で秦に滅ぼされた趙の人間が秦の大王に恨みを抱き暗殺を画策するけど「天下を統一し国を平定できるのは秦王だけ」ということに気がつき納得する、みたいな流れに通じるものはあるんだと思います。「英雄」で示されたものはそれなりに理解できるし、それはそこに至るまでの過程も丁寧に描写があったからでもあると思います。その点「グレートウォール」に関してはとにかくモンスター方面に振り切りすぎているので、まあ致し方なくもあるといえばそうなんですが…… アンディ・ラウは最高 これは非常に重要な点なので最後に書き留めておきます。アンディ・ラウはいついかなる時も、どんな映画に出ていても最高にかっこいいです。 なんか色々書いてしまったのですが色々書いてしまう程度にはだいぶ面白かったです。時間も90分程度で見やすいので、ぜひどうぞ!!

July 24, 2024

Following

フォロウィングHDレストア版です。来月からアマプラ見放題に来るとはいえ、映画館で見ておきたいんだよ俺は!ということで滑り込み鑑賞してきました。ジョン・ノーランおじさんも出るよ!(謎方面のネタバレ) クリストファー・ノーラン監督が1998年に発表した長編デビュー作。他人の尾行を繰り返す男が思わぬ事件に巻き込まれていく姿を、時間軸を交錯させた複雑な構成で描き出す。 作家志望のビルは創作のヒントを得るため、街で目に止まった人々を尾行する日々を送っていた。そんなある日、ビルは尾行していることをターゲットの男に気づかれてしまう。その男コッブもまた、他人のアパートに不法侵入して私生活を覗き見る行為を繰り返しており、ビルはそんなコッブに次第に感化されていく。数日後、コッブとともにアパートに侵入したビルは、そこで見た写真の女性に興味を抱き、その女性の尾行を始めるが……。 1999年・第28回ロッテルダム映画祭で最高賞にあたるタイガーアワードを受賞するなど高く評価され、鬼才ノーランの名を一躍世界に知らしめた。2024年4月、デジタルリマスター版にてリバイバル公開。(出典:映画.com) 結論から言うと「追っている側がいつのまにか追われる側になっていた」サスペンスで面白かったです。70分でよくここまで詰め込んだなと思うし、70分という短さだからこそ勢いがあって良かったと思いました。今ではお馴染みの時系列入り乱れ構成とか、永遠に新事実が出てくる多重構造とか、総合して夢と現実の区別がつかなくなってくる感じのパーフェクト虚構、そういうものが最初から全部積まれていたまさに「原点」でした。 見終わったあと「あれはなんだったんだろう?」という疑問は(ノーランの他作品同様)ありつつも、わりと初見でちゃんと理解できたのでそれも良かったです。最後に明かされた事実から全部たどっていけるので、あーそうだったのか! って腑に落ちる楽しさ。この物語の事実構成ってどこを起点にして作ったのかな〜って考えると面白いです。 あとコブ役のアレックス・ハウ氏、後年ノーランが起用したジョセフ・ゴードン=レヴィットとかロバート・パティンソンとかに共通する雰囲気を感じたので、ノーランの趣味って昔から変わってないんだなと思って個人的にはそれも良かったです。主演のジェレミー・セオポルド氏はテネットにも出ておられたとのことで、現段階では全然記憶にないのでテネット見直したいです。あとはジョン・ノーランおじさん。ここでも出ていたんだね。 白黒フィルムの風合いも柔らかく滑らかでありつつもわりとコントラストははっきりした描画で好きでした。グレインもいい感じに乗っている。テネットをIMAXで至近距離で鑑賞した時、遠景のボケがすごくよく見えて好きだったこととかを思い出したので、テネットをまたIMAXで見たいです(テネットの話で終わるな)。

May 24, 2024

DUNE: PART 2

観てきましたね。以下ネタバレを含みます。 これ完全に「神話」でしたね。なんというかこう、面白かったは面白かったんですが、それよりも「もはやこれは神話だなあ」という感想が自分の中では強かったです。(説明になっていない) 救世主として信仰を集めるポール、それに従う民衆の熱狂、陰謀と確執は砂漠の深い砂のように渦巻いて、全員でその中に飲み込まれていくような、そういう狂気の166分間だったと思います。いや〜〜〜チャニ……(お察しください)。 そしてやっぱりキャストがとにかくいいですね。皇帝がクリストファー・ウォーケンだったのでなんかもうね、この人はさ……「野心家の没落」みたいな役をさせたら一流じゃないですか?(※一流です) そもそも皇帝の過去とかべつに前作でもたいして語られていないのに、初出で「シャダム4世とは何者なのか」みたいなバックグラウンドを存在感だけで表現しているのがすごすぎるんですよね。 そしてレア・セドゥ出てきたからひっくり返るかと思った。レア・セドゥが出てきた時のオタクの反応「レア・セドゥだ!!!!」しかできなかったもんね。レア・セドゥの魔女は似合いすぎるんだよなあ。ベネ・ゲセリット、こういう世に生きる女性はなるべくして魔女になり、力強くて好きですね。 オースティン・バトラーもとても良かったのでフェイド=ラウサが退場してしまって悲しい。なかなか強敵感があったのでもっと活躍が見たかったです。あとなかなかの強敵感だっただけにポールとの決闘シーンがあっさりしていたのも「もっと見せてくれよ!!!」と個人的には思いました。 あと今作を見てリンチ版でスティングが演じた役がフェイド=ラウサだったんだなあと思い出しました。PART1を見て「スティングいないな……?」って思っていたので出てきてくれて良かったです(スティングではない) フェイド=ラウサの生誕イベ(言い方)も良かったですね。ああいうシーンって映像で見る分にはカラーだと情報量が多すぎて散漫な感じになるのかもしれないなあと見ている時は考えていました。モノクロの闘技場って個人的には「ブランカニエベス」(パブロ・ベルヘル監督 2012)を思い出して、あれも良い映画だった。 【ネタバレ】『デューン 砂の惑星 PART2』白黒シーンに込められた意図が深すぎる ─ あのタイミングでなければいけなかったワケ - THE RIVER こういう権力者同士の覇権争いみたいな話って(自分に縁がなさすぎて)面白いんですけど、とにかく彼らのエネルギー量が物凄いので観ていてとても体力を使うな〜といつも思います。近年だとゲームオブスローンズとかね。でもどの物語もだいたい一人二人は「普通っぽい」人がいて、そういう人が観客の好感を集めたりすると思うんですけど、DUNEに関しては個人的には今のところそういう人がいないので、何が起きても永遠に「へー!? わー!? すご〜い!」が続き、続き、気づいたら幕……終わったが……みたいな、割と置いて行かれた感もあります。そのへんが自分の中での「神話」印象にも繋がっているのかな。 ただなんとなくイルーラン姫はそういう「普通っぽい人」的立ち位置な気もするのですが、まあ全ては3に続く……という感じでしょうか。原作まだ未読なんでね……次回作を待つ間に読みたいです。

March 25, 2024

Psycho Goreman

この「サイコ・ゴアマン」というタイトルを目にした時からすでに好きだったとしか言えないのですが、見たらやっぱり好きでしたね。シネマート新宿で上映されたタイトルというのも個人的にはポイントが高いです(シネマート新宿に信頼を寄せているタイプのオタク)。 太古より庭に埋められていた銀河の破壊者<残虐宇宙人>は、少女ミミ(8歳)により偶然掘り当てられ封印を解かれた。だが、すかさず容赦ない殺戮の限りを尽くすはずが、極悪な性格のミミに自身を操ることが可能な宝石を奪われていた。かくして無慈悲にして計り知れぬ力を誇る暗黒の覇者は、サイコ・ゴアマンと名付けられ少女にたいへんな仕打ちを受けることとなる。一方、残虐宇宙人の覚醒を察知したガイガックス星の正義の勢力<テンプル騎士団>は宇宙会議を開催、最強怪人パンドラを地球に送り込む――。 出典:公式サイト こんな特撮はイヤだ① カナダでB級映画になる 自分は特撮に詳しくないのですが、それでもわかる「特撮」ぶりでした。宇宙人はCGではなく人が着て動くタイプのやつでしたし、PGの仲間たちがPGの招集に応じて地球に降り立ったシーンとかも、リーダーを筆頭に両脇を他のメンバーがやや後ろで控える三角形の配置でこう……「特撮で見たやつ!!」って感じでよかったです。 またこの仲間の一人に「ウィッチマスター」という宇宙人がいるのですが、この人が日本語を話すことなどからも、監督はかなりジャパンの特撮がお好きなんだと思われます。 あと打倒PGを目指す怪人パンドラの造形が、個人的にはこの人を思い出させる感じだったんだけどまったく関係ないですかね。そのへんも各自視聴の上判断して頂きたいところではあるのですが…… こんな特撮はイヤだ② 極悪非道の少女(8歳)に虐げられる ミミです。この映画は彼女に尽きると言っても過言ではないですね。兄を虐げ、気になる男子には気味悪がられ、同じテンションで残虐宇宙人をも従える。とにかく絶対王者を自負してやまないミミのキレっぷりは最高にいいです。十字架の前に跪いて祈っているかと思いきや、神に対して「用無し」呼ばわりとか、こんなパンクな八歳になりたかったよ(なお友達はいない模様)。 ミミを演じるニタ = ジョゼ・ハンナくんは本作が映画初出・主演だそう(芸能活動自体は三歳から)ですが、とてもそうは思えない貫禄と圧がすごいです。初映画でこれだけすごいともはや「素なのでは?」とすら思う。 こんな特撮はイヤだ③ 少年少女、宇宙人、脳みそによるバンドのMVが流れ出す これね、なんか見てたら突然ミュージックビデオが始まって全然意味わかんないんですけど曲がめちゃくちゃかっこよくて笑うしかないです。ちょうど予告編のサムネがMV中(?)ですね。曲名は「Frig off!(クソ喰らえ!)」。歌詞も「私が一番」「上司みたいに指図するな」等、キレ散らかしていて笑います。これが普通にめちゃくちゃかっこいい名曲なのでタチが悪い。 「低予算カオス映画の音楽がむだに名曲」というのはB級映画あるあるにしてB級映画がカルト的人気を博すようになる要因あるあるですが、この作品に関してはそのへんは狙って作ってる感も。 とにかくそんな謎名曲を極悪少女とその兄、宇宙人、宇宙人によって脳みそに姿を変えられてしまった少年(!)の四名によるバンドでお届けします。いったい何を見せられているんだろうか? こんな特撮はイヤだ④ ハッピーエンドは物足りない そんなこんなで最終的にはハートフルストーリーの方向にまとまっていく(マジで)のですが、単なるハッピーエンドでは終わらせないのがサイコ・ゴアマンでした。映画に対して「ずっと最悪で面白い」という感想になってしまう作品がやっぱり好きだな……と再確認させられましたね。80年代、SF、特撮、ゴア表現 と聞いて気になる方はぜひ。

February 20, 2024

iPhoneの新機能・Journalを試してみた

Apple、日々の瞬間や暮らしの中の特別な出来事を振り返るための新しいアプリ、ジャーナルの提供を開始 ジャーナルです。サービス開始から一ヶ月が経ちましたが、アップルユーザーの皆様におかれましては日々活用されていることでしょうか。 私はこのアプリがiPhoneの画面上に現れて以来一切触ってこなかったのですが、実際に触ってみるとなかなかいいなあと思ったので書いておきます。 日記をつけるのは苦痛だ とにかく日記をつけることが苦手です。とは言っても中学生くらいの頃は割と好きで「今日誰々がこんなことを言った」だとか「先生に注意されてウザかった」みたいな喜怒哀楽を逐一書き留めることに精を出していたものでしたが、高校生〜大学生くらいになるとあまりやらなくなったように覚えています。 ただ学生時代に従事していたアルバイトがあまりにも苦痛で「今日バイト先の上司の態度がどれくらいイヤだったか」というようなことは時々ネット上に書いて(ネット上に書くな)それに対して「いつも楽しく見てます。元気でます!」等の応援コメントを謎に頂いていたりはしていたものの、それもバイト先をまともなところへ変えて以来特に日々書きたいと思うこともなくなりました。こうして振り返ってみると、自分にとって「日記をつける」とは、いつからか「負の感情に任せて物事を書き綴る所業」と同義になっていましたね。陰キャ極まれりだな。 そんなこんなで今も「今日こんなことがあった!」的な日記をストレートに書くことは苦手です。人目の有無関係なく、多分自分がそうした振り返りに労力を割くことに意味を見出せないんだと思います。私的な文章を書くのはそれなりに好きですが、それもほとんど虚構に作り直してしまう。オタク活動で楽しかったことは書き表したりできるので、それ以外は単純に喜怒哀楽の薄い日々を生きているともいえますが……(遠い目) とはいえ過去を振り返るのも楽しい 日記という形で記録を取らなくても、現代は写真を取ったりその他様々なアクティビティがスマートフォンに記録されるおかげで、過去の蓄積、あるいはそうした蓄積の閲覧がとても容易になりました。写真アプリが「数年前の今日はこんなことをしていましたよ」と過去の同じ日付に撮った写真をピックアップして通知してくれたり、そういうことをきっかけに振り返りをするのはそれなりに楽しいなと思います。 ジャーナルでお手軽に記録をつけよう ジャーナルはそうした便利機能を、敢えて「日記」のかたちで残すことができる機能です。撮った写真はもちろん、フィットネスや聴いた音楽など、その日に記録されているログを呼び出して利用することができます。ゼロから日記を書こうとするとなかなかハードルが高いですが、こうした情報を引用することによって「一言でも書いておこう」と思えたり、ただその情報を貼り付けておくだけでも日記をつけたことになる。「これまで日記をつける習慣がなかったけれど始めてみたい」という人にはとてもいいものだと思いますし、このちょっとしたログの積み重ねを数ヶ月とか一年とか後になって振り返ったらとても楽しいのではないかと思います。 自分は試しに今日聴いた音楽を記録してみました。これも年末になればiTunesが「今年の再生回数ベスト」とかを出してくれるので逐一記録してなにかメリットがある……というわけでもないんですが、あとでジャーナルを見返して「この時期はこんな曲を聴いていたんだな」と思い出しても楽しそうなので、気が向いたら書き留めてみたいと思います。

January 18, 2024